ワールドカップ2006ドイツ大会

2006/07/29

+TEAMGEIST

 2006年7月1日フランクフルト・スタジアム。後半44分、1点を追いかけるブラジルの最後のチャンス。ペナルティーエリアすぐ外側、中央やや左寄り。キッカーはロナウジーニョ。大会前はロナウジーニョの大会になると誰もが疑わなかった。これまでらしいプレイは皆無に近い。しかし、しかしだ。この場面で決めたとしたら、ここから優勝までサッカーの神様が優勝まで導いてくれるような気がしてくる。スポットライトが当たっているかの錯覚を受けた。息を呑む瞬間、ロナウジーニョの蹴るボールはボールをしっかり捉えたかに見えた。わずかにバーの上を通りすぎていった。ボールは落ちなかった。セレソンはなすすべなく敗れた。

 2006年ドイツ大会は、ミドルシュートの大会なんてみる向きもあります。もちろん、ミドルシュートの技術がここ4年で向上したわけでもなく、キーパーのレベルが落ちたわけでもありません。ボールなのです。ボールに縫い目がなく、摩擦がおきにくく力が伝わりやすいと聞きました。それで無回転のボールになりやすいと。かつて、ねじまき鳥さんから「キーパーは軌道を予想して反応するから、例えからだの近くでも不規則な動きをしたら取れない」ということを教えてもらったことを思い出しました。

 呑気に、ゴールキーパー受難の時代だね、なんて言っている場合でもないようです。直接フリーキックが入りにくくなったのです。多くのプレイスキッカーはボールに摩擦をかけ、曲げて落とします。捉えたかに見えたロニーのボールは、曲がらず落ちないのです。日本の戦犯的扱いを受けた俊輔も、ボールの犠牲者なのかもしれません。

 ロナウジーニョとボールといえば、4年前を思い出します。日韓大会でのシーマンの頭の上をこえていったアレです。ぼよ~んとしたフリーキックがまさか直接ゴールに入りました。そのときは、シーマンを責める声もありましたが、ボールの被害者という声も少なくありませんでした。どっこいどっこいというところでしょうか。

 木村和司からサッカーに魅了された私には寂しい話です。

2428111704_1


無回転のシュートはまるでナプキンが飛んでいるかのよう

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006/07/15

嗚呼 ジダン

 ジダンの頭突きはなんとも悲しい出来事で、幼稚な一幕だったと思います。ワールドカップの決勝の舞台であの狂気を子供とかが見ていると激しい怒りが湧いてきました。私はこの決勝の数日前に、後輩から「ジダンってどうなんですか?」って聞かれたときに、「アイツは荒い選手なのにそういったイメージがないとこが嫌い。過去に大舞台で頭突きをしたり、肘打ちをしているのを何度も見ているからね」と予言めいて答えた。「またやった」って思ったと同時に、自分の言った言葉にちょっと怖くなりました。そんなことは余談にすぎませんが、ただ今はサッカーでも何でも、私が頭突きのタイミングをうかがっております。_41870616_zidanefeatap2_270


 冗談はさておき、家族を侮辱するからといって、そういった行為に至るのかは私には理解できません。「お前は娼婦の息子」、「姉ちゃんは売春婦」、「お前の家族は地獄に落ちろ」、何を言われても頭突きに値しない。連呼すればするほど、内容が過激になればなるほど、言っているほうがアホに思えてくるだけじゃないか。ただ最後のプレスインタビューで「マテラッツィのゲーム中の中傷、侮辱のようなものはピッチからなくなればいい」と世界にメッセージを送ることを彼ならできたはずだ。暴力は是認できないのである。形として現われるいじょう、私もジダンが悪いと言わないとならないのである。

 ビデオ判定が云々言っている人たちもナンセンス。私はあの瞬間が審判が見ていなかったとしても、重大かつ明白な相応しくない行為があったときには、つまみ出す権利は審判団にあって然るべき。ビデオ判定としていいかどうかはわからないが、トッティの唾吐き等々後ほどビデオを見て処分がどれくらいに相当するか判断されたケースは枚挙にいとまがない。

 でもこれからジダンが救われることがあるとしたら、日常にあるこの挑発行為そのものが規制される運びになることでしょう。もしそれが可能になったのであれば、大きな自己犠牲と共になしえた問題提起といえるのか。いや、私には取り付く島がない。

 あの舞台で世界はジダンを見ていた。確実にスポットライトはジダンに向けられていた。神に愛された男というのは、私は大げさではないと思っている。激しく後悔しているのは本人でしょう。


 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/07/10

決勝直前

 フェデラーが3セットで決めてくれないおかげで、睡眠時間がどんどんけずられていく思いです。なんのプレッシャーなんだか。それにしても、ココログの管理者ページは重いです。このきじだって公開されるかどうかわからないぐらいです。どうやら、ヒデの引退について書いたやつは日の目を浴びることはなさそうです。それほど、いいものを書いたかというとまた別なのでもう一度書く気分にはなりません。

 3位決定戦の存在意義に疑問を感じている私は十分仮眠を取ったにも関わらず、“眠い”試合でした。4位に健闘したポルトガルも、2連敗でドイツを去るって後味が悪すぎます。大会前に、あれこれ批判を受けたドイツ版ジーコのクリンスマンは、いまや国民の圧倒的支持を得ているようで。どこの国もこういった反応は一緒ということでしょうか。

 緊張感が抜けるだけの3位決定戦が終わり、いよいよ決勝ですね。昨日、ウインブルドン女子決勝ではフランスのモレスモーが勝利を収めました。勝利者インタビューでワールドカップのことを訊ねられましたが完全に流していたのには笑えました。これが何かを暗示するのか。頑張れフランス。_41864296_trophy416


 とは言いましても、私が応援するのはイタリア。デル・ピエーロ→トッティと大舞台で国民の期待を裏切る系譜がこの決勝で大爆発してくれることを期待しています。私がなんぼ待ち受けているシナリオでも、“泣ける”決勝戦になるのではないでしょうか。

| | コメント (7) | トラックバック (0)

2006/07/01

敗れた強豪国

 甲子園では準々決勝が一番面白いとされていますが、ワールドカップにそれは当て嵌まるのでしょうか。私がこけると予想したチェコとオランダは早々とドイツを去り、スペインはスペインらしく敗れました。

 チェコのピークは明らかにユーロにあり、予選でオランダの後塵を拝したところにドイツでの躍進は期待できなかった。私はそのユーロで期待していたし、ポボルスキーが大好きなので嫌いなチームじゃないだけに、顕著にそれを感じました。アクシデントは確かにありました。もともとFW陣は万全じゃなかったところを本番までに対処できなったというところでしょうか。

 オランダはニュアンス的で申し訳ないが、どうも軽い。ロッベンが予想以上にコンディションが良かっただけに、見栄えは悪くなったですが、ポルトガルと対した時にはドタバタ感を抱えてスタート。乱戦はとても気分のいいものではなかったです。

 スペインはユーロでの優勝候補に推し見事に期待を裏切られました。教訓からこのドイツ大会では、優勝候補にすらあげませんでした。しかし、これ以上ない滑り出し(これは今日取り上げた3チームに共通している)。wowowユーザーということもあり、スペインの選手はよく知っているだけに愛着は強い。ひょっとしてひょっとするかも、なんて思わせましたが……。フランス戦でのあのフォーメーションは何ですか。こいう選手ありきのシステムをいきなり大舞台でやったときって大抵うまくいかないもんなですよね。ラウールが悪いわけではないですが、どうして初戦のフォーメーションでいけなかったのか。センターラインが強いフランスにはサイドがキーになると思ったのだが、ホアキン、ルイス・ガルシアは途中から。永遠の優勝候補はまたしても返上できずか。
_41800166_italy11

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/06/19

一夜明けて

 自分のさじ加減という気もしますが、日ク戦は一心不乱に応援することが出来ました。いつもはどこかで俯瞰的に見ようとしていたのですが、今回は逆に肩の力を入れてイレコミ気味で観戦しました。「走れ!」、「詰めて!」、「勝負!」、「けつー!」と声を張り上げ、試合後はぐったりしていました。結果は残念でしたが、いいゲームだったと思います。

 オーストラリア戦と同じように、普段あまりサッカーを好んで見ない人からいろいろ感想を聞いてみました。

 「やっぱり、点は入れないとねぇ。柳沢とか。」 あら、やっぱり柳沢の名前が出てきますか。城のフランスW杯のときのような、A級戦犯っぽい空気を感じられますね。ちょっとバウンドが合わなかったのか、決定的なあれは決めないとね。ただ、ポストに入りキープする動きは豪州戦時ほどではないですが、好感は持てるけどやっぱり点ですよね。

 「日本はカウンターのときに、一呼吸を入れてしまうところがある。」 言われてみたら、そうかもしれません。他の国はどんな態勢でも一直線に向かっていくところがあります。相変わらず、速攻は苦手なようで。意識の統一はできていたのでしょうか。

 「宮本……」 キャプテンは目が泳いでいましたね。体を入れ替えられるシーンが多々見られ、チームメイトに指摘され、何よりもPKを与えてしまって……。日本人が次の監督になったら、キャプテンは呼ばれるのでしょうか。個人的には、ユニフォームを買うほど応援しています。

 「アジアは韓国しかでちゃあダメなんだって」 これまた過激な意見。確かに4+1は多すぎますよね。しかも予選方式がいまひとつのような。南米式に総当りが希望なのですが、国の数がおそらく多いので、それまでの選別が難しそう。私はアジアカップをうまく使い、ベスト8+予選で何カ国かを選出し総当りっていうのが面白いような。私もお隣の韓国を意識しますよ。韓国と雌雄を決さないアジア予選って面白くないですよね、和司さん。
「んー!」(←口癖)

 ブラジルは快勝したようで。これでタオル一枚ゲットです。うひょひょ~。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/06/18

決戦直前!

 ちょっとテレ朝、悪乗りしすぎじゃないでしょうか。最悪な形に、ワールドカップが食い物にされている瞬間なのでしょうか。今は我慢です。前田アナに免じて我慢です。何より腹立たしいのは、テレ朝独占なのかBSで見れないことです。BSは僻地等でも見れるようにとのコンセプトだったはず。それが国会中継を地上波とBSで同じのを放送するという理屈だったはず(これで将棋が見られないことしばしば)だったのに、どうも辻褄が合いませんな。大人の世界はわkらんもんですたい。

 気を取り直して。クロアチア戦は、絶対負けられない戦いだけに否応にも胸が高鳴ります。注文はたくさんつけたいけれども、ここまできたら何でもいいから勝ってもらいたいです。球際では絶対負けないぐらいの気合をみせてもらいたいです。

 今日はピュアな気持ちで応援したいと思います。それというのも、日本戦の後には普段サッカーを見ない人もいろいろ意見があって、それを聞いているとなるほどと唸らされました。戦犯は各々持っているようで、ちょっと微笑ましかったです。サッカーに対して鈍感になりつつある私にとっては、それはすごく羨ましく感じました。能書きたれずに、見たままを感じるような試合にはぴったりの舞台です。それだけにいつも以上のわくわくを感じます。
Maeda

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006/06/17

タオル争奪戦

 コカ・コーラ社のキャンペーンのチップが32カ国分ついにコンプリートしました。部屋には余った飲み物がありますが、腐るものではないですし、気にしません。チップの裏にナンバーが記されており、2枚で一回試合の予想に応募でき、当たればもれなくタオルをもらえます。予想は3試合をピックアップして勝ち、負け、引き分けの3通り。つまり、確立は1/27。

 16回しか応募できないので一試合自信のある軸を決めれて9通りに懸けます。軸にしたゲームは、ブラジル対オーストラリア。もちろんブラジルの勝ち。サプライズのない今大会。あまり考えないで、機械的に決めました。あとは、フランス×韓国、トーゴ×スイスの結果は問いません。

 返す刀で、2枚目を狙います。エクアドル×ドイツ(ドイツ勝)、スペイン×チュニジア(スペイン勝)の2頭軸で流します。ドイツは通過が決まってもホームだけに負けれません。逆にエクアドルはモチベーションはそれほど高くないと予想します。スペインは実力さえ出せば。先のブラジル勝ちも含めて、引き分けの場合も押さえます(2通り)。ポルトガル×メキシコ戦は結果を問わず3通り。

 応援するポルトガル、イングランド、スペイン勝ちにも1票。後は、いちおうブラジル、スペイン、ドイツ戦引き分けも1票。最大4枚当たります。ブラジル戦が大きなヤマです。About_premium02

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/06/13

差し替え

 実は今日の分の記事は日本戦に関係なかったものですが、あまりにお気楽すぎたので差し替えます。豪州戦の最後は、お葬式みたいな雰囲気になっていましたね。その中で、岡ちゃんは根っからの指導者っていう感じがしました(笑)

 まだ終わったわけじゃないので、次を期待しましょう。戦術的にいろいろ言いたいことはありますが、ここまできたらどうしようもないのかなと。日本代表が勝って、今日のフットサルの練習は代表ユニフォームにしようと思いましたがテンションが下がりました。

 でもこれからチェコの試合を見たら、それを忘れそうなのが怖いです。明日は、本日公開予定だった記事です。テンションが高いのと、解説に出ていた山本氏のことを書いていますがなんとも間が悪いです。でも、あえてそのまま掲載します。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/06/11

チップを賭けて

 オリンピックやワールドカップが始まると、必ずどこかのシンクタンクが好き勝手に経済効果を試算します。経済効果の計算ってよく聞けばいかにもあやしいと感じるのは私だけじゃないはず。計算している側も同じように考えているのではないでしょうか。Emblem


 札幌でW杯が行われましたが、まず運営側のしたことは商店なんかを一軒一軒まわり、“日韓ワールドカップ”というのを使わないで下さい、とお願いしたそうです。ご存知の通り、商標登録だからだそうで。一説によると日本語ならOKという、かなり濃い目のグレーゾーンっていう話もありますが。何が言いたいかというと、それほど経済効果が波及しにくい状況にあるらしいという事です。実際、観光客も増えたわけではなかったようです。いつからかワールドカップは誰かの物になったのか。私は、くそくらえで使うけどね。

 オフィシャルスポンサーは、思う存分ワールドカップに乗っかった商売ができます。それに伴い、多額のお金を出してますけどね。皮肉に聞こえたらごめんなさい。私はコカ・コーラ社でやっている、タオルが当たるやつのチップを集めています。イメージはカジノで使うようなチップでしょうか。カルビーとかのチップではありません。何気なく集めていたら、会社の後輩二人が集めていました。それからというもの、コレクター意欲に火が付きました。4年前のコリンシアン社のミニチュア人形は、箱買いして揃えましたが今度はそんな真似はしません。

 コーラは飽きます。動いてもいないし、暑くもないのにコーラは500mlも飲めません。コーラを美味しく飲むために、会社の倉庫を走って品だししています。傍から見たら仕事熱心です。何が何やらという感じです。おやつに焼き鳥を買ってコーラを飲みましたが、やっぱりペットボトルは多いです。今はアクティブダイエットとフリースタイルにシフトチェンジしました。フットサルの練習があるときは良かった。アクエリアスが美味しく飲めたもんな。

 会社のトトカルチョはグループリーグ後ということで、気心の知れた3人でグループリーグの予想大会をしました。お金を賭けるのは、ちょっとの節約でダメージも少ないし思い出にも残らないということで、決めました。例のチップを賭けて。ビリが5枚取られます。将来は大したこと無いと思うでしょうが、今は心に傷つきます。頼むよ、ポーランド。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006/06/09

充電完了

 ワールドカップに向けて仮眠を取りました。コカ・コーラのおまけのために飲み物は各種揃っています。予習もしっかりしたので、後はさらっと直前情報を集めるだけ。準備ができななかったのは、ここの各国紹介くらいでしょうか。

 それにしても、熱狂というか酔狂に近いワールドカップの世間に、興味のない人はどのような想いを抱いているのでしょうか。あまりいい気分ではないでしょうね。テレビ番組もイレギュラーですし。世界最高峰の戦いは、この期間だけでも、NBAファイナル、ウインブルドン&ローランギャロス、将棋名人戦(?)と色々あるのですが、浮かれ気分なのは、サッカーだけなんですよね。これはフットボールファンとして少し引け目を感じているところです。そもそも“ワールドカップ”という言葉をサッカーだけのものに使うなよ、なんていう人もいるのでしょうかね。

 ワールドカップをとりまくメディアの状況について考えてみます。雑誌もこの時期は、4年に一度の稼ぎ時とあって沢山出ています。しかしその質はあまり褒められたものではありません。どっかのテレビや雑誌でやっていたようなものの、寄せ集めの焼き直し。これは臨時増刊しているものだけに限らず、私が好んで読んでいる誌面でも同じようなことが起きています。きっと良質のライターの絶対数が決まっていて、需要が大きくなることによって薄まるというイメージでしょうか。とにかく選手に点数をつけるようなのだけは、いい加減にしてもらいたい。オシム曰く、「フットボールはカードと違って、選手は持っている能力がどんどん変わっていくもの」とスターサッカー誌で読みました(一言一句合ってはいないけどニュアンスはこんな感じ)。

 テレビに関しては、行き過ぎは私じゃなくても思っていることでしょう。なんというのでしょう、「このお祭で騒がないなんておかしいよ!」といった押し付けを感じます。でも前回大会と違って、夜間の放送になるため期待しています。それにしても、夜間に試合をしてくれるおかげで、ほとんどの試合を見られるというのは皮肉ですね。ドイツのビジネスマンは、きっと逆の想いでしょう。

 さて、ブログの世界も初めて迎えるワールドカップということになるのでしょうか。私もその中で、どういった色を出していけるのか。あくびの出るような、試合の追っかけ記事だけはしないように心がけます。ということで、この期間も当ブログをよろしくお願いいたします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧